
「婚活で初めて会う人と何を話せばいいのかわからない…」
そんな不安から、婚活の場がストレスになっていませんか?
私もそうでした。でも、事前準備と小さな工夫で、会話のストレスは確実に軽くなります。
✅ 本記事の内容
- ASD特有の会話の悩みを理解する3つのポイント
- 「何話そう?」の不安を解消する方法は事前準備
- 私が実践している3つのコミュニケーション術
✅ 本記事の信頼性
- 30代でASD診断を受ける
- シェアハウスで10年生活して100人以上と出会う
- 婚活はすでに10人とお話した
本記事を読むと、ASDの特性を理解しながら「自然な会話」ができる具体的な方法がわかります。
「また無言になってしまった…」「相手がつまらなそうにしてる」
そんな不安から抜け出し、婚活を乗り越えやすく“会話ストレス”を減らせたコツを、実体験に基づいてお伝えします!
ASD女性の婚活|会話が苦手な人の3つの悩み


ASDの私たちが婚活で抱える会話の悩みを整理してみましょう。
これらの悩みを知ることで、効果的な対処法が見えてきます。
初対面で何を話せばいいのかわからない



「はじめまして」
の後、何を話せばいいの?
こんなふうに、お見合いやマッチングアプリで実際にお会いした時、会話の糸口が見つからずに困ったこと、ありませんか?
私も婚活を始めたばかりの頃は、「今日はお忙しい中ありがとうございます」と挨拶した後、「…で、何話そう」と頭の中が真っ白になることがよくありました。
ASDの特性として、予測できない状況や変化が苦手なため、準備していない会話になると途端に不安になってしまうんですよね。
興味のない話題で会話が続かない
一度、仏閣巡りが趣味という男性とお会いした時、正直「へ〜…」としか思えませんでした。



「私、お寺とか全然わからないし、何を聞けばいいの?」
ASDの特性として、興味の範囲が限定的になりやすく、関心外のことには反応が薄くなってしまいがちです。
でも、これって実は相手に「つまらない人だな」と思われてしまう原因にもなるんですよね。
一方的に話してしまい会話のバランスが取れない



「順番に全部説明しないと、相手に伝わらないよね?」
これ、私がアニメ好きの男性とお話しした時に陥ったパターンです。
好きなアニメの話になって、つい熱中してしまい、「このアニメは最初に〇〇があって、それから△△で、主人公の設定が…」と順序立てて全部説明しようとしてしまいました。
結果、相手の話を遮ってしまい、一方的になってしまったんです。
ASDの特性として、規則性を重んじて順序通りに話したい気持ちや、全部説明しないと伝わらないと思ってしまう傾向があります。
【不安解消法1】初対面で会話の糸口が見つからないとき


まずは、会話の不安を根本から解決する事前準備の方法をお伝えします。
婚活プロフィールから話題をピックアップする
ASDにとって、事前準備は会話の不安を解消する最強の方法です。
私は必ず会う前に、相手のプロフィールをじっくり確認して、自分が興味を持てそうなキーワードをピックアップするようにしています。
例えば、アニメが好きと書いてあったら、どんなアニメを見ているか想像して、自分の好きなアニメやどんなところが好きなのかを言語化して準備しておきます。
そうすると、その話題になった時にスムーズに会話しやすくなるんです。
💡実践ポイント
- プロフィールを見て、興味を持てそうなキーワードを3つピックアップ
- そのキーワードについて、自分なりの意見や体験を準備しておく
事前準備をすることで、「何を話そう」の不安がぐっと軽くなります。
興味のない話題でも質問で乗り切る
仏閣巡りの例で言うと、好きになったきっかけエピソードを聞いたら意外な話が出るかもしれないと想像してみるんです。
ASDの方は知的好奇心が旺盛で、知らないことを知るのが大好きという特性があります。
「同じことをするのが苦手」と書いていた男性に、



「職場では同じことをしているのでは?どうやって対策してるんだろう?」
と、疑問を持って質問してみたら、



「定期的に配置換えがあるんです」
と答えてくれて、会社の内情を知れたし、何より相手が喜んでくれたんです。
💡使える質問パターン
- 「どんなきっかけで始めたんですか?」
- 「一番印象に残っているのは?」
- 「どうやって○○してるんですか?」
意外な一面が見えて、限りある婚活時間で相手を知れる面積が増えるんです。
共通点を見つける聞き方



「この人と私、何か共通点あるかな?」
そんなふうに考えながら会話すると、自然に質問が浮かんできます。
先ほどの「同じことをするのが苦手」な男性との会話では、私も同じ悩みを持っていたので、「私もそうなんです!どう対処されてますか?」と聞けました。
結果的に解決策は得られませんでしたが、同じ悩みを持つ者同士として親近感が生まれたんです。
💡実践ポイント
- 「私も〇〇なんです」から会話を広げる
- 似た体験や価値観を探す
共通点があると、お互いにリラックスして話せるようになります。
【不安解消法2】話し方が変だと思われそうで不安なとき
次に、ASDの特性を活かしながら自然な印象を与える話し方のコツを見ていきましょう。
ASDの特性を魅力に変える
ASDの私たちの良い面:礼儀正しくて真面目、知的好奇心が旺盛で知らないことを知るのが大好き。
この特性を活かして、相手に「この人といると落ち着く」「誠実な人だな」と思ってもらえる会話を心がけています。
💡実践ポイント
- 技術よりも誠実さが、長期的な関係につながります
- 相手の話を最後まで聞く姿勢
- 知らないことを素直に「教えてください」と言える謙虚さ
こうした真面目さや丁寧なやりとりは、相手にとって「信頼できる人」と感じてもらいやすく、関係が自然と深まっていくきっかけにもなるのです
一方的な会話を防ぐコツ
アニメの話で失敗した経験から学んだのは、「相手の反応を見ながら話す」ことの大切さです。
💡実践ポイント
- 「私は○○派なんですが」と自分の意見を言いつつ、相手の考えも聞く
- 話は3分以内で区切る
- 「○○さんはどう思われますか?」と相手に振る
こうした姿勢は、「この人となら安心して話せるな」と思ってもらえる信頼にもつながっていきます。
でも、どれだけ工夫しても、うまく噛み合わない会話があるのも当然のこと。
それは“失敗”ではなく、ただの“相性の確認”です。
人の感じ方や考え方は本当にさまざま。
だからこそ、会話が続かなくても、無理に合わせようとしなくて大丈夫。
そして、あとから自分を責める必要もまったくありません。
仮交際に進むための会話のポイント
仮交際に進めるかどうかは、会話の技術だけでなく、相手に「安心感」を与えられるかがカギになります。
ASDの私たちの良い面である礼儀正しさや真面目さ、知的好奇心を活かして、相手に「この人といると落ち着く」「誠実な人だな」と思ってもらえる会話を心がけています。
💡実践ポイント
- 質問やリアクションで、「あなたに興味がありますよ」という姿勢を示す
- 相手の話を最後までしっかり聞く
- 知らないことを素直に「教えてください」と言える謙虚さ
小さなやり取りの積み重ねが、「誠実な人だな」「楽しいし、一緒にいて落ち着くな」という印象につながります。
そしてそれは、仮交際という次のステップに進むための、重要な道しるべになるのです。
【不安解消法3】会話のタイミングがつかめないとき


最後に、会話の流れを自分のペースで作る実践的なテクニックをご紹介します。
一拍おいて話す
ASDの私たちは、会話のタイミングがつかめずに相手の話に被せてしまったり、逆に黙り込んでしまったりすることがありますよね。
そんな時は「一拍おく」ことを意識してみてください。相手が話し終わったかな?と思ったら、心の中で「1、2」と数えてから話し始める。
これだけで、相手が「最後まで聞いてくれた」と感じてくれますし、自分も落ち着いて話せるようになります。
💡実践ポイント
- 相手の話が終わったら「1、2」と数えてから話す
- 急いで返答しなくても大丈夫
アサーションを活かした伝え方
ASDの私たちは、時に相手に合わせすぎたり、逆に一方的になってしまうことがあります。
そんなときに役立つのが、「アサーション」という考え方です。
アサーションとは、相手の気持ちや考え方を尊重しながらも、自分の言いたいことや感情を押さえ込まずに、言葉にして伝えるというコミュニケーションのあり方です。
例えば、「私はこう思うのですが、○○さんはどうですか?」という形で、自分の意見を言いつつ、相手の考えも聞く。
💡実践ポイント
- 「私は○○だと思います」+「あなたはどう思いますか?」
- 相手の意見を受け止めてから、自分の気持ちを伝える
この伝え方を心がけることで、無理に我慢することなく、心地よい距離感で関係を築くことができます。
そしてそれは、お互いに安心して本音を伝え合える関係づくりへとつながっていくのです。
初対面の出会いを“次につなげる”わたしの振り返り習慣
婚活を続けていく上で大切な、振り返りと改善のサイクルについてお話しします。
振り返りメモをつける
私は話し終えた後、必ずカフェに行って振り返りをメモするようにしています。
内容は
- 話した時間
- 話してみた全体的な感想
- どんな話をしたか簡単に箇条書き
- 相手が質問してくれたこと
- 相手はどんな様子だったか
- 自分の反省ポイント
- 次回へ改善できそうなポイント
例えば、家族との関係や休日の過ごし方、理想の家庭像について聞きたいことを用意していたのに、アニメばかりの話で終わってしまったことがありました。
その時の反省点は、会話のバランスに注意すること。相手を知る話の幅を考慮せず、興味のある分野を話しすぎてしまったということでした。
💡実践ポイント
- デート直後に必ず振り返りタイムを作る
- 良かった点と改善点を客観的に書き出す
記録することで、同じ失敗を繰り返さなくなります。
PDCAサイクルで改善
失敗は成功への階段だと考えることで、前向きに改善していけます。
私の場合、アニメの話で失敗した後は、
- Plan:バランスの良い話題配分を計画
- Do:次のデートで実践
- Check:相手の反応を振り返る
- Action:さらに改善点を見つけて次に活かす
このサイクルを回すことで、少しずつ会話力が向上していきます。
💡実践ポイント
- 失敗を責めず「改善のチャンス」と捉える
- 小さな変化でも自分を褒める
完璧を目指さず、少しずつ上達していけばOKです。
ASD女性が自分らしく婚活するためのマインドセット
会話は場数を踏むことで上達する
会話はテクニックを身につけることで、いくらでも上達可能です。
私も最初は「何を話せばいいかわからない」状態でしたが、プロフィール分析や振り返りメモを続けることで、少しずつ自然な会話ができるようになってきました。
明日のデート、来週のお見合いを成功させるために、まずはテクニックを身につけることから始めましょう。
💡実践ポイント
- 1回1回のデートを「会話の練習」と考える
- うまくいかなくても「データが取れた」と前向きに捉える
場数を踏むことで、確実に会話力は向上します。
完璧よりも継続
「受け入れてくれる人がいつか現れる…」と期待し続けるより、結婚はもっと協力的なものだと思うんです。
相手を知る、相手を喜ばせる、この人と一緒に幸せになりたいと思えるような関係を築くために、意識的に会話の技術を磨いていきましょう。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、少しずつでも改善し続けることです。
💡実践ポイント
- 「今日は前回より〇〇ができた」と小さな成長を認める
- 改善は一歩ずつ、焦らずマイペースで
継続的な改善こそが、素敵な結婚への道のりです。
まとめ:ASDの私が婚活で気づいた3つの学び


💡まとめ
- ASDの特性は隠すものじゃなく、活かすものだった
- 自然な会話は「準備」と「工夫」でちゃんと身につく
- 完璧じゃなくていい。6割できれば十分、継続が最強の武器
婚活真っ只中の私だからこそ言えるのは、ASDの特性は隠すものではなく、活かすものだということです。
「完璧に話せるようになってから婚活しよう」と思っていた頃の私は、なかなか一歩を踏み出せませんでした。でも実際に婚活を始めてみると、自分のペースで、自分らしく会話する方が、本当に相性の良い人と出会えることがわかったんです。
今も「あ、また話のバランス崩しちゃった…」なんて思うことはあります。
大切なのは、無理をしないこと。6割できれば十分です。事前準備で不安を減らし、会話中は相手への興味を大切にし、振り返りで少しずつ改善していく。
この3つのステップを続けることで、前向きな心構えを持ち続けて、きっと理想のパートナーと出会えるはずです。
私もまだ婚活の途中ですが、一緒に頑張りましょう!